油入変圧器
油入変圧器のQ&Aを区分ごとにまとめてあります。該当するものを下記より選択してください。
一般
- 油入変圧器中身の劣化診断は、どのような方法で行えるか?
- ハンドホールがない50kVA以下の小形変圧器は、どのようにタップ電圧を切り換えるのか?
- 呼吸口に入っている絶縁油が茶褐色に見えるが問題ないか?
- HCTR形はPCBを含んでいるか?
- 油入変圧器が水没したが問題ないか?
- 外形図に対して、二次ブッシングの向きを90°変更したもの製作可能か?
- 500kVA以下の変圧器へ、外部操作タップ切換器を付属して製作可能か?
- パッキンの交換時期は?
- 吸湿呼吸器に使用されているシリカゲルの交換時期は?
油面温度計
一般
- 油入変圧器中身の劣化診断は、どのような方法で行えるか?
-
次の項目により、変圧器中身の劣化の判定を行います。
- 絶縁紙の平均重合度
- 絶縁抵抗
- 誘電正接(tanδ)
- 油中ガス分析(二次酸化炭素および一酸化炭素の生成量)
- ハンドホールがない50kVA以下の小形変圧器は、どのようにタップ電圧を切り換えるのか?
- 変圧器上面のフタを取り外すことにより、タップの切り換えが行えます。
タップ切り換え方法は、変圧器に付属されている取扱説明書および銘板に記載の接続表を確認してください。
- 呼吸口に入っている絶縁油が茶褐色に見えるが問題ないか?
-
呼吸口の容器の色が茶褐色であり、絶縁油本来の色ではありません。ご心配な場合は、絶縁油を抜き取り、色および耐電圧試験にて確認してください。
呼吸口を茶褐色にする理由は、太陽光等の紫外線による呼吸口内の絶縁油の劣化を防止するためです。
なお、現行モデルには呼吸口は付属しておりません。
- HCTR形はPCBを含んでいるか?
- 東芝インフラシステムズ(株)のホームページに掲載されているPCB使用機器(変圧器、コンデンサ等)の判別についてをご参照ください。
- 油入変圧器が水没したが問題ないか?
-
次の点検を行い、変圧器の健全性を確認したうえで使用してください。
- 外観(油漏れ、発錆等の異常はないか)
- 絶縁抵抗
- 絶縁油一般特性、油中ガス
- 外形図に対して、二次ブッシングの向きを90°変更したもの製作可能か?
- ブッシングの構造により90°変更できない場合があるため、当社窓口へお問合せください。
- 500kVA以下の変圧器へ、外部操作タップ切換器を付属して製作可能か?
- 製作可能です。ただし、変圧器の外形寸法は大きくなります。
- パッキンの交換時期は?
- パッキンは経年劣化により弾力性の低下、変形、亀裂を生じる場合があります。異常が認められた場合を除き、10年を最終期限として交換してください。
なお、ダイヤル温度計、放圧装置付油面温度計についても、異常が認められた場合を除き、10年を最終期限として交換することを推奨します。
- 吸湿呼吸器に使用されているシリカゲルの交換時期は?
- シリカゲルの交換時期は、シリカゲルの使用量や変圧器の大きさによって異なります。シリカゲルが青色から桃色に変化したときに交換してください。
油面温度計
- S23シリーズの放圧装置付油面温度計は、どのように交換するのか?
- 変圧器の密封を開放する必要があり品質保持のため、当社サービス部門からの技師派遣による交換作業を推奨します。