高圧真空遮断器(VCB)の保守点検
真空遮断器は一般的に開閉回数が少ないため、機構部の潤滑が行われにくい傾向があります。
また、塗布したグリースの経年変化により油分が失われ、動作が重くなり、投入不良やトリップ不良を生じることがあります。
また、温度・湿度・汚損などの周囲環境の影響で、絶縁性能が低下します。
これらの現象を未然に防止し、長期間にわたり性能を維持するためには、定期的な点検が必要になります。
保守点検のポイント
チェック項目30の「普通点検」、チェック項目40の「細密点検」、分解掃除(グリースアップ)・部品交換を主体とした「オーバーホール」等、使用年数・開閉回数により点検パターンを選べます。
点検項目
普通点検 | 清掃、動作状態チェック、潤滑状態チェック、調整寸法測定、注油、絶縁抵抗測定 |
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細密点検 | 普通点検の項目および指定部分のグリースアップ、部品交換、真空度チェック |
オーバーホール | 細密点検の項目および分解掃除、部品交換 |
交換部品
- 投入コイル
- トリップコイル
- 補助スイッチ
- 真空バルブ